入間支部

令和元年度

○美しい森を創る会活動報告

○坂戸城山での活動

 第1回目の令和元年6月24日(月)の活動は、朝から大雨のため、参加者が10人となりました。大雨にもかかわらず参加者があるのは、当会は雪以外は集まり、雨の日は作業に代わり勉強会を行います。中止の連絡が大変だからです。
 今回の勉強テーマは植物繊維(セルロース)です。
 木材などに被害をあたえるシロアリの消化酵素が人為的に合成可能の見込みとなってきました。
 これは凄い研究で、山野のありとあらゆる植物が人間の食料になることを意味し、食料自給率の低い日本にとって明るいニュースです。草などを食べている家畜も菌類の助けで消化していることから、木材や木の葉の食料化は不可能とされてきました。
 また、井上清氏から銅鉄の5倍の強度をもち5分の1の軽さ「ナノセルロース」の紹介がありました。植物繊維由来なので環境に優しい再生可能の資源で自動車の車体など利用価値は無限です。
 森林は日光の恵みを立体的に物質化する装置と再確認しました。

○びん沼での活動

 びん沼は荒川の河川改修により生じた旧河川敷(元荒川)の沼で、さいたま市、富士見市に面しております。現在は、新河岸川の調整池としての機能を有しておりますが、平成24年富士見市により、「びん沼自然公園(57ヘクタール)」とし環境整備されました。また、釣り人の間で、「日本有数のへらぶなのメッカ」としても有名であります。
 しかし、環境対策として植栽された樹木が成長とともに、林内を暗くし、防犯上危険との指摘が地元の自治会長から出され、間伐することになりました。
 市民の森周辺での電波障害苦情で、市からケヤキの大木伐採を依頼されたことがあり、このことから、間伐の相談がありました。
 市内からも、元副市長の渋谷義衛氏が代表となり、抜井功氏、桶田正氏等とともに「びん沼自然公園、美しい森を創る会」が発足され、富士見市周辺に住む私達弘済会会員も参加することになったからです。
 スギやヒノキなら間伐手法が確立されていますが、クヌギやナラなどの広葉樹林の間伐は山育ちの私でも経験がなく、そこは人材豊富な我が弘済会、林務課出身の町田勝三氏や白井久氏の指導を仰ぐことといたしました。
 平成24年以来、数百本の間伐を実施したところ、林内環境は格段と向上し、落ち葉掃きの団体や農家の方々が散見されるようになりました。なお、間伐により発生する樹木は運搬可能な長さに玉切りいたしました。これも含めて枝葉の片付けは市の方で引き受けてくれます。これらの手配はみな渋谷代表がやってくれました。また、水辺に生えているカワヤナギの伐採も依頼されましたが、脂がひどく、チェンソーを2台駄目にしました。また、水中から生えているカワヤナギは川越県土整備事務所で船を出し、伐採してくれました。チェンソーオイルは水質汚染対策として、すべてドイツ製のものを使いました。
 令和元年度は、いよいよ、常緑広葉樹にとりかかる予定です。

 

○10歳若返るためのセミナー開催
 

 入間支部では、「10歳若返りませんか!」と銘打って、令和元年9月21日(土)の午後、ウェスタ川越を会場にして、25人の出席者によるセミナーを開催しました。
 講師には、老人保健施設「やまぶきの郷」(坂戸市)で理学療法士を務める、福山徹氏をお招きし、より身近な内容の講演をいただきました。
 当日は、会員が積極的に非会員に声掛けをし、9人非会員の出席がありました。また、女性が10人出席し、女性の健康に対する関心の強さを垣間見た気がします。
 資料には、多くのイラストを組み込み、退屈しない講演会になりました。現在、日本人の平均寿命は、男81歳、女87歳でありますが、健康寿命となると、男70歳、女73歳で、男女とも10年以上が健康でない老後を過ごしていることとなります。特に、老人は、骨がもろくなりちょっとしたことで骨折してしまい、寝たきりになり易くなります。身体の3大骨折は、手首、太ももの付け根、背骨であり、日常生活ではこれらの箇所を強化する食事、運動等による骨の強化が求められます。
 また、骨に付着している各部の筋肉を強化することで、転倒防止につながることが大切でもあります。筋肉強化には、椅子に腰かけ、足を伸ばしたり、曲げて行う上げ下げや爪先立ち、足指での物掴み等が挙げられます。体幹を左右に回転したり、骨盤の左右を上げ下げ、お尻で移動することも下半身強化に役立ちます。
 頭ではわかっていても、中々実行できないのが日常生活かも知れませんが、会員の皆様も前記したような運動を是非心掛けて見てはいかがでしょうか。

 

○ふるさと再発見事業
○小江戸川越七福神めぐり

 令和元年10月3日(木)、秋晴れに恵まれ、支部の恒例行事である「ふるさと再発見事業」を開催しました。今年度は、福を招いて心と体を健康にという趣旨のもとに、「小江戸川越七福神めぐり」を行いました。
 参加者は20人で、徒歩にて参拝して回り、無病息災や家内安全など所願成就を願い、心が安らぐ癒やしの一日でありました。なお、各寺を訪れた証として、御朱印の代わりに記念スタンプを押し集めてまいりました。
 川越には数多くのお寺がありますが、中心市街地に七福神を祀っている7つのお寺があります。そこを巡るのが「七福神めぐり」です。初詣をかねてお正月に人気の行事ですが、もちろん普段も参拝することができます。

 第一番 毘沙門天(妙善寺)
 第二番 寿老人(天然寺)
 第三番 大黒天(喜多院)
 第四番 恵比寿天(成田山)
 第五番 福緑寿神(連馨寺)
 第六番 布袋尊(見立寺)
 第七番 弁財天(妙昌寺)

 七福神信仰は、室町時代末期より行われ、「七難即滅、七福即生」の説に基づくものといわれています。つまり、世の中の7つの大難はたちどころに消滅し、7つの福が生まれるということ。7つの大難とは太陽、星の異変、火災、水害、風害、早害、盗難のこととされています。
 また、徳川家康公と関わりのあった天海大僧正は、天下泰平の人々の幸福を願って、七福とは清廉(恵比寿天)、有福(大黒天)、威光(毘沙門天)、愛敬(弁財天)、人望(福緑寿神)、寿命(寿老人)、大量(布袋尊)と申されたといわれています。