知事の祝辞

埼玉県弘済会の公益社団法人移行に寄せて

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埼玉県知事 上田 清司

 

 埼玉県弘済会におかれましては、本年四月から公益社団法人として新たなスタートを迎えられたことを、心からお喜び申し上げます。  久保木宏太郎会長をはじめ会員の皆様には、日頃、県政の推進に格別のお力添えをいただき、厚くお礼申しあげます。 貴会におかれましては、昭和五十二年の発足以来、三十六年間の長きにわたり、「赤い羽根共同募金」や森林整備など様々な地域活動に御尽力をいただいています。
 近年では、東日本大震災で被災された方々や被災自治体に対する支援活動もしていただきました。これらは行政経験豊かな県庁OBの面目躍如たる活動であると、改めて深く敬意を表する次第であります。
 こうした実績が評価され、公益法人への移行が認定されたことは、誠に喜ばしい限りです。
 さて、県では地域の人々が共に支え合いながら地域の様々な課題を解決する「共助」の仕組みを広げ、成果を挙げています。例えば、自主防犯活動団体「わがまち防犯隊」は五八〇〇団体を超え日本一です。こうした団体の活動等により、刑法犯認知件数は最悪だった平成十六年の約十八万一千件から昨年の約八万四千件まで約十万件も減らしています。「わがまち防犯隊」の構成団体の約七割は平均年齢が六十歳以上です。まさにシニアのパワーが犯罪の抑制という大きな効果を生んでいます。
 「異次元の高齢化」と言われる今日、経験豊富なシニア世代の活躍は元気な社会を創造する原動力になると確信しています。
 弘済会におかれましては、公益社団法人への移行に伴い、これまで以上に社会との関係を重視し、地域福祉の増進に力を入れて取り組んでいかれると伺っています。
 どうか皆様には、郷土埼玉の発展のため、様々な分野において一層のお力添えを賜るようお願い申し上げます。
 結びに、埼玉県弘済会が、公益社団法人化という大きな節目を契機にさらに飛躍されますとともに、会員の皆様が御健勝にて御活躍されますことを心より祈念申し上げて、お祝いの言葉とさせていただきます。