秩父支部

令和5年度

○地域支援事業
 
秩父支部では、今年も会員所有の農地の一画を借りてニンニク栽培を実施しました。昨年は、やや早めに植えて他が出回らないうちに、先行販売しようという計画でしたが、やはり適期に植え付けるのが良いようで、収穫量は落ちてしまいました。
 また、エゴマにかけていた手間をほかの作物に回し、会員相互の親睦を図る目的で、ジャガイモや枝豆などを植えましたが、こちらも収穫量はイマイチでした。やはり片手間ではうまくいきません。
 結局、原点に帰って、適期に植え付け、草取りなどを真面目に地道にやろうということになりました。
 まさに、「ローマは一日にしてならず」でした。
 さあ、来年の収穫に期待しましょう!なお、ニンニクの売上金は、例年通り日本赤十字社に寄付することとしています。

○生活学習事業
 令和5年6月25日、支部総会に先立ち秩父市歴史伝承館にて埼玉民俗の会顧問の杤原嗣雄先生をお迎えし「秩父の風土と伝統文化」と題して講演をしていただきました。
 秩父は江戸の文化の吹きだまりと称されるが、江戸をはじめ上州・信州・甲州の国々から流入した文物が、長い年月を経て、山ひだの村々のなかに沈殿したごとく、極めて古風で多様な民俗文化圏を形成している。したがって秩父の祭りや年中行事、民俗芸能のなかには秩父の風土に根ざし、かたくなと思えるほど秩父人の心根を今に伝える特色のあるものが多いとのことでした。

 

○赤い羽根共同募金活動
 令和5年10月2日、10名が参加し西武秩父駅頭にて赤い羽根共同募金活動を行いました。通勤・通学の皆様から多くの賛同を頂きました。

○大滝トンネル工事現場見学会
 地域の発展する様子を体感しようと秋晴れの令和5年10月24日、埼玉県が整備を進めている国道140号の大滝トンネル工事現場見学会を実施しました。
 まず、現場事務所にて埼玉県西関東連絡道建設事務所の方から西関東連絡道の役割や大滝トンネルの概要、事業効果などの説明をいただきました。トンネル延長は2,053m、幅員は二車線に2.5mの歩道付きです。現道の7.2㎞区間は狭隘で見通しが悪く、落石や斜面の崩壊等が頻発し、危険な状態とのこと。
 このトンネルの整備により走行時間の短縮や安全性の向上など多くの効果が期待できるとのことです。
 その後、施工業者の大林・西武・斎藤特定建設工事共同企業体の方から施工方法や採用している新技術等について説明していただきました。
 掘削はナトム工法で地山の状態により4パターンでロックボルトや鋼製支保工で地山を抑えて掘削していくとのこと。昼夜2交代(ただし土、日曜日は休み)で現在、1,842m掘り進んでいるとのこと。
 最新技術では弾性波やトンネルナビを活用して前方地山の状況を把握しながら工事を進めているとのこと。
 その後、乗用車に分乗してトンネルの中に入りました。トンネル内は明るく大型の作業機械が整然と並んでいました。切羽前面まで行きJVの方から作業の状況や機械の説明を分かりやすくしていただきました。ちょうど発破の時間でしたので安全な場所まで戻り、耳を塞ぎ、背中を向けて発破の迫力を体感しました。「ドスーン」とおなかに響き、皆さん、まさに発展の槌音を体感したと思います。
 令和9年度末を供用開始の目標としているとのことです。
 安全に早く完成することを祈念し、説明していただいた事務所及びJVの皆さまへのお礼の言葉とします。
 

○親睦旅行
 今年の親睦旅行は魚介類をたくさん食べて漁業を応援しようと、令和5年11月20日、はとバスによる「豊洲市場と東京スカイツリー」の旅を企画しました。
 西武秩父駅を朝6時2分の特急に乗り東京駅のバス乗り場に向かいました。
 はとバスはレインボーブリッジを渡り豊洲市場に到着。
 水産卸売場での競りは早朝からということで、すでに終了しており、2階から誰もいない広い床を眺めるだけでした。その後、水産仲卸売場の4階にある「魚がし横丁」で活きの良い魚介類を購入できるかと期待しましたが、残念なことに、海苔や加工食品、調理器具などしかなく、やむなく佃煮など土産にしました。
 昼食は市場近くのホテルレストランでアサリたっぷりの深川飯を食べ満足でした。
 次に、スカイツリーの地上350mの展望デッキに昇り、箱庭のような東京の街や遠方の山々の眺望を楽しみました。真っ白な富士山より霞む武甲山を見つけた時の方が感動的でした。
 最後に、浅草寺で常香炉の煙を各自具合の悪い所にかけて健康長寿をお祈りし旅の終わりとしました。